アジアの世界遺産 | 中東諸国

アジアという定義は人によって様々ですが、一般的には日本からシナイ半島までの広大なエリアが、アジアとなっています。シナイ半島とはアフリカ大陸とインドの間に突き出している半島で、サウジアラビア、バーレーン、ヨルダン、オマーン・スルタンなどが存在しています。

同じアジアと言っても、中々馴染みの無い国であり、サッカーのワールドカップ予選で激突する以外には、日常的に意識する回数の少ない国々です。

■ 中東アジアの世界遺産は、全て砂漠の延長にある

中東アジアの国々に足を運んだ経験はありますか? 恐らく9割以上の日本人が、シナイ半島、中東アジアの国々へ渡航した経験を持ち合わせていないはずです。イメージも知識も乏しく、世界地図を目の前に出されても、どこにどの国があるのか、シナイ半島を共有する国々の位置を正確に指摘しろと言われても、正答できない日本人の方が多いはずです。

では、そういった中東アジアの世界遺産は、どのような感じなのでしょうか? 誤解を恐れずにざっくりと言えば、全ての世界遺産が砂漠の延長と考えられます。砂漠の延長と言っても分かりにくいかもしれませんが、まずはグーグルアースで、中東アジアのシナイ半島をチェックして下さい。半島の大半が、砂漠で成り立っていると分かります。その中東アジアの土地の色を覚えて下さい。その土地の色が、世界遺産に認定された建造物の基本的な色を構成しています。つまり、中東アジアに散在する世界遺産はほとんど全て、砂漠の土で作られた、砂漠の色をした建造物なのです。

■ 本来、建造物はその土地にある材料でしか造れない

そもそも世界の建造物は、周辺の土地にある材料で作られていました。ジャングルの熱帯雨林で作られる建造物と、砂漠の町で作られる建造物、その材料は当然違ってこなければおかしいです。今でこそ世界の物流と技術が発達して、砂漠の真ん中に鉄筋コンクリートとガラスの高層建築物を建てられるようになりましたが、昔は自分たちの足で歩き回れる範囲内にある材料を使って建築物を作りました。その結果当然、中東アジアの国々の建築物は砂、土、石を集めた建築になったのです。

逆を言えば、その地域性が色濃く反映された建築物にこそ、世界遺産としての価値が生まれます。世界が均一化しつつある現在だからこそ、その土地固有の価値が、世界遺産として高い評価を受けるのです。

■ シナイ半島にあるアジア各国の世界遺産をチェックしてみよう

試みに、シナイ半島を構成するアジア各国の世界遺産をチェックしてみて下さい。例えば、最近ワールドカップアジア予選で激突したオマーンの世界遺産、バハラ城塞、バット、アル=フトゥム、アル=アインの考古遺跡群、全て乾いた土の色をしています。中東アジアの大国サウジアラビアの世界遺産を見て下さい。アル=ヒジュルの考古遺跡、まさに砂漠の岩石をくりぬいた形で出来上がっています。中東アジアの一角をなし、ペルシャ湾に面した小国バーレーンの世界遺産にはバーレーン要塞があります。こちらも例外なく、乾いた砂地の上に作られています。イスラエルの東に位置し、アジアの最も西にあるヨルダンには、ペトラ、アムラ城、ウム・アル=ラサスという世界遺産があります。どれも古代遺跡ですが、例外なく乾いた土の色、砂漠の色をしています。中東アジアの世界遺産は、厳しい環境の砂漠周辺で生き抜くために、人々が築き上げた英知の結晶なのです。

■ 中東アジア、シナイ半島の世界遺産ツアーに出かけよう

世界中に世界遺産は色々とあります。日本にもありますし、お隣の中国、韓国はもちろん、北朝鮮にすらあるのです。まずは自分の国、あるいは周辺のアジア各国にある世界遺産が優先されると思いますが、いつか行き場所に迷ったら、中東のアジア、シナイ半島の世界遺産へ出かけてみましょう。

タイミングがないよというなら、例えばサッカー日本代表がアジア予選をアウェーで戦う際に、一緒に付いて応援に出かけてはいかがですか? ヨルダン、バーレーン、サウジ、オマーンなどに観戦ツアーが組まれています。その時に世界遺産をセットで回れるツアーもあるので、そういった機会を利用して訪れると良いかもしれません。